「尻もちや激しい運動が原因の肩こり--解説2」
前回に引きつづき、
尻もちや激しい運動などを原因として、
肩こりになる場合を考えてみたいと思います。
その前に、原因の尻もちのおさらいをしましょう。
尻もちをつくと、尻もちの瞬間に骨盤が咬み込み、
「咬みこみ腰」になります。
また、かがんだ姿勢で負荷のかかる激しいくり返し運動は、
骨盤を締めすぎて「しまり腰」を引き起こします。
そして「しまり腰」の状態でさらに同様の運動を繰り返すと、
結局は尻もちと同じく「咬みこみ腰」になります。
骨盤が咬み込んでロックしているワケではないが、
骨盤が締まっている状態の「しまり腰」。
「しまり腰」も上のように時間を経て固定化すると、
「かみこみ腰」に移行して難治症になってしまいます。
もちろん、腰から下にもいろいろな症状は出ますが、
肩こりと直接関連するのは腰から上の症状ですよね。
肩こり関連では片側の肩が上に伸ばしにくい、
首の付け根が硬くなるといった症状も出ます。
そして時間の経過とともに、諸要素も加わり、
肩こり他の症状も慢性化していきます。
このように肩こりは、けっして偶然には起こらないのです。
だから、いろんな角度から検討しないと解消法も見いだせません。
しかし、かならず原因があり結果がある、
因果の法則、または縁起の理法によっています。
特に今回解説している「尻もち」が原因のものなどは、
肩こりとの因果関係がわかりにくいので、やっかいです。
けれども、カウンセリングしていくうちに、
ご本人も忘れていた事実を思い出されることが多いです。
記憶がよみがえってきたときには、「そういえば・・」から始まり、
×十年前 ×年前 ×ヶ月前
「階段をふみはずしすべって落ちた」
「公園で子供が抱きついてきたときにドスンと尻もちをついた」
「乗馬している途中で落馬してお尻を打った」
「庭で雑草を引き抜いたときに尻もちをついた」
「ぬれた床の上を歩いて滑って転んだ」
「ハイキングの途中、下り坂で足を滑らせてお尻をついた」etc.
その直後は、痛くて動けなかったというひとあり、
その直後は、たいして痛くなかったというひとあり、
そのほとんどは、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のごとく、
時間が経てば、自然と忘れてしまう外傷です。
「その前から肩こりはありましたか?」の問いに対して、
多くの場合は、
「肩こりはありませんでした」もしくは、
「肩こりはありましたがその後きつくなりました」
との答えが返ってくるのです。
成長期の尻もちは、ほっておいても治ることが多いようです。
しかし、大人になってからの尻もちは、
自然には治らないことが多いのでご注意下さい。
あなたに、もう一度お聞きします。
その肩こりが起きる前に尻もちをつきませんでしたか?
その肩こりがひどくなる前に尻もちをつきませんでしたか?
当時をゆっくりと思い出してみて下さい。
ひょっとしたら、あなたの肩こりの原因がわかるかも知れません。
もし、それから肩こりがきつくなったとしたら、
そのことを正しく理解できるひとに、治療してもらって下さい。
思ったよりも速く治るかも知れませんよ。
あなたの肩こりが。
【ポイント】
「尻もち」をつくと、とりもちのようなしつこい肩こりになるので
「尻もち」を軽く考えてはいけない。
かがむ姿勢でのくり返し負荷運動(キック・スクワット)なども
「尻もち」と同様の肩こりを引き起こす。

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