今回からは、頭部冷却療法という、
ちょっとマイナー、しかし重要な治療法についてお話しします。
頭部冷却療法は、ご存じでない方も多いと思います。
また、代替医療というと民間療法というイメージを与えがちですが、
頭部冷却療法は物理学者が創った、新医療の一部といった感じです。
ただ、世に出てからの期間が短いがゆえに、あまり普及しておらず、
一般的でないという意味では代替医療かもしれませんね。
この療法は構造医学の創始者で物理学者の吉田勧持氏が始めました。
頭と頸を氷水で冷やすという一見単純な治療法です。
実はものすごく奥が深い理論があるのですが、
物理の専門家ではないので、難しくてよく解りません。
そこで、一治療家としての視点で解説していくことにします。
結論から言えば、
一部のひとには大変重要な治療法だということです。
臨床の現場で観ていると、その対象者は、冬場で2割いません。
しかし、夏場になると過半数までは行かないまでも、多いです。
では、対象者とは、どんなひと達なのでしょうか。
答は、簡単。
頭の中に熱をため込んでいるひと達です。
「そんなひと、いるのだろうか」と思う方もあるでしょうが、
これが、けっこういるのです。
あなたも対象者かも知れないので、
ここで、10秒でできる簡単なテストをしてみましょう。
手のひらの表か裏の使いやすい方をセンサーとして使います。
まず、手かざしするようなかっこうで、頭の上にもっていきます。
つぎに、手を髪の毛にふれない程度に近づけます。
このように頭に接触することなく、
頭のてっぺん、両横、前後ろとスライドさせていき、熱を調べます。
お湯の入ったヤカンをイメージして下さい。
ヤカンに接触しない程度に手を近づけると内部の熱さを感じますね。
これと同じように、頭全体や特定の部分に熱を感じることがあります。
クーラーの効いた部屋の中であっても、汗が出ていなくても、
センサーである手に意識を集中すれば、必ずわかります。
頭からは常時、赤外線などの熱線が出ていますから、
それらの強弱を手で感知しているのです。
説明が長くなりましたが、
このテストをして、手がピリピリ、チクチク感じたり、
熱く感じたりするところはなかったでしょうか。
もし、熱感を感じるところがあったら、
その下、内部がうつ熱しています。
「よくわからん」というかたもあるでしょうから、
「うつ熱」しているときに現れる症状を書きましょう。
1.強い肩こり
頭の熱を逃がす役割のある、首から肩の僧帽筋が
放熱のためパンパンに張り熱感をともなう肩こりがでます。
2.頭からの発汗
特に理由がないのに、頭からの発汗が通常よりも多くなってきます。
また、頭を中心に寝汗をかくようになります。
3.頭痛
この頭痛は、こめかみの奥の方が重く鈍痛がある、重いといった
症状がほとんどで、がんがん痛むといったキツイ症状ではありません。
4.眼がショボショボする
眼が乾きやすくなりショボショボします。また鼻の通りが悪くなりますが、
言われてみて始めて気づく程度のものが多いです。
5.額に脂汗をかく
内部に熱があると、固まっていたバターが溶け出すような感じで、
脂肪が溶け出してきます。特に頭の上半分に現れる傾向があります。
6.頭や首の熱感
頭に手をかざしてみると、手に熱感を感じるようになります。
これは、縫合という隙間から熱が発散している以外にも、
赤外線などが放散しているからです。
7.めまい、ふらつき
原因不明のめまいや、一瞬ふらつくような感覚が現れます。
これは中枢が高温になるために現れる、機能の失調です。
肩こりのシリーズの時にも書きましたが、
大阪にある当院の場合「頭部うつ熱」(オーバーヒート)は、
梅雨時から夏の高温多湿期(6月から9月)に多くなります。
次回88号では、うつ熱の原因についてお話しします。
お楽しみに。
【ポイント】
『頭部冷却療法』は馴染みがない響きだが、
「頭部うつ熱」のひと達にとっては、感謝される存在だ。

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