姿勢が原因の肩こり -2-
今回も前回に続き、
あまり紹介されていない視点を中心に説明しましょう。
今までの一般的な常識では、
じっとしているときは、
筋肉をあまり使っていないと思っている人が多いと思います。
しかし、実際その考えは間違っています。
もちろん、ぐっすり眠っているときや、
全身リラックスし、ふにゃふにゃになっているときは、
本当に必要な筋肉だけに力が入っています。
しかし、おなじ場所に立っているときや、
座った姿勢で、一見動かない様に見えるときでも、
実は、筋肉は微妙な調整を延々と繰り返しているのです。
長時間にわたって行う立ち仕事や座り仕事は、
動きが少ないからこそ、筋肉がこるのです。
前に説明したように筋肉のポンプを十分使えずに、
姿勢を保つために微調整している筋肉が疲れ、
広い範囲にわたった場合は、全身にも疲労感が出ます。
筋肉の微調整を悪化させる、もうひとつの問題があります。
同じ座っている姿勢でも、
疲れやすい姿勢と疲れにくい姿勢があるということです。
アゴを出したり、前をのぞき込むように座ると、
背中が丸くなり重い頭が前方に出る、かっこの悪い姿勢になります。
こんな姿勢が続くと、
頭ををささえる首の横や後ろの筋肉は調整でとても疲れますし、
背中や腰の筋肉にもかなりの負担がかかります。
また、背骨の関節にも偏りから負担がかかり、
習慣になると骨盤にまで影響が出ます。
余談になりますが、
座っている姿勢で仙骨や尾骨といってシッポの骨が、
イスに押さえつけられているようでしたら注意して下さい。
あまり知られていない話ですが、
仙骨や尾骨を押さえつけていると、バカになるのです。
ここでいうバカというのは、
頭脳がぼんやりして能率が落ちるという意味です。
この尾骨と仙骨は、いっしょに動いていますが、
けっこう重要な役目を果たしています。
脳と脊髄をみたしている脳脊髄液という液を、
うなずき運動を使って押し上げることで、
ゆっくりとしたポンプの役割を果たしているからです。
この、うなずき運動という動きは無意識下で行われており、
こっくりこっくりと1分間に5回ほど行われています。
だから、尾骨の部分は、あまり強く押さえつけずに、
できれば少しの空間が必要なんです。
すぐに集中力がなくなるとか、
睡眠不足でもないのに眠くなるなどの症状があれば、
お尻の部分を押さえすぎていないかを点検して下さいね。
対策のためにお尻の部分をくりぬいた形の、
専用の座布団も販売されています。
ちょっと脱線してしまいました。
ここで元の悪い姿勢の話に戻しましょう。
前屈みで座った姿勢と同じようなことは、
うつ伏せに寝た状態で本を読む時にもいえます。
うつ伏せに寝た状態で本を読もうとしたら、
頭を持ち上げ支えるために、首をそらした姿勢になります。
首から背中、腰までの筋肉が微調整を強制され疲労しますし、
腕を支えに使うので、両肩周辺の多くの筋肉が疲れます。
毎日こんな姿勢を繰り返していると肩こりや腰痛になることは、
ちょっと考えてみたら、ごくごく当たり前のことですよね。
ほかにも、
横向いてテレビなどを観ている姿勢、
あぐらをかいて背中を丸めている姿勢などは、
肩こりを始め様々なトラブルを引き起こす原因になります。
ここに書いていない姿勢の中にも悪い例はあります。
左右均等に体重がかかっていなかったり、
前後にかたよっている姿勢だったり、
いつも、どちらかにひねった姿勢で座る、立つなどの姿勢があれば、
筋肉以外に骨格にも影響が出ますので気を付けて下さいね。
みなさん、一度ゆっくり一日の姿勢をふり返ってみて下さい。
少し時間をとって、ふり返ってみたら、
あっと驚く現実が見えてくるかも知れません。
それでは、次回は、解消法です。
【ポイント】
姿勢のクセは、意外と自覚していないことが多い。
家族があるひとは、良いヒントをもらえるかも知れない。
肩こりがあるひとは、一度じっくりどんな姿勢をしているかを
目を閉じてふり返ってほしい。

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