第17話 -心の健康-11-
「心の健康に欠かせない歩行力」
前回は心の健康に必要なキーワードとして、
「言葉の健康力」という内容でした。
今回は「心の健康に欠かせない歩行力」というテーマです。
(歩行が心に与える影響)
歩行と心の関係って、一見なんの関係もないように思えます。
ですが、じつはちゃんとした因果関係があるのです。
歩行は誰にでもでき、手軽で簡単な運動ですが、
他力ではなく自助努力そのものだということです。
だからこそ、三日坊主にもなりやすいのですが、
継続して行なうことができれば、
気力・活力を高めることが知られています。
また、それ以外にスゴイ効果があります。
1番目は、歩行をすれば精神ストレスが抜けるということ。
2番目は、何ともいえない爽快感が得られること。
3番目は、歩行により心がポジティブな方向に向くということです。
では、この3点について、説明をしていきましょう。
まず1番目。なぜ、歩行によって精神ストレスが抜けるのかについて、
この理由のひとつは、精神を酷使していた状態から、
身体を動かすモードに切り替わることで、
心と体のバランスが取れ結果として気分転換になることです。
もうひとつは、歩くという運動が骨盤や背骨を刺激し、
交感神経、副交感神経といった
自律神経を整える効果があるからです。
歩くことで自律神経が調整され心と体がバランスするのです。
さらに付け加えるとすれば、有酸素運動の効用です。
ストレスにより老廃物で一杯になった体中の細胞に対し、
歩行によって血液の巡りが良くなったところに
酸素たっぷりの血液が全身に行き渡るわけです。
つまり、歩行により疲労感がなくなり、楽になるのです。
2番目の歩行によって爽快感が得られるということの理由は、
確かにいつも爽快感は感じるのですが、
それがなぜだか知りませんでした。
この謎は佐藤富雄氏の『人は口ぐせから老化する』を読んで解けました。
歩き始めて15分ほどたつと、脳内モルヒネともよばれる
ベーターエンドルフィンが分泌されるからなのです。
ランナーの「ランナーズハイ」も同じ理由による爽快感です。
3番目の歩行で心がポジティブになるということですが、
全くそのとおりなのですが、同じく理由は分かりませんでした。
前述の佐藤氏によれば、歩き始めて20~25分たつと、
「希望のホルモン」との別名があるドーパミンが脳内に分泌されます。
このドーパミンは、明るくうきうきした気分にさせ、
夢や希望が湧きやすくする作用があります。
わたしは、仕事上の悩みを抱えていることが少なくありませんが、
滅入っていたり、イライラしていたりする時には、
主に夕食後ですが、迷わず歩行に出かけます。
歩き始めて20分を超えた頃から、マイナスの気分が減ってきます。
そして、40分近くたった頃になると、
なぜか、とてもポジティブになるのです。
家に帰りついた頃には、とても気分が良く、夜もぐっすり眠れるのです。
逆に雨降りなどで歩けなかったときは、
うつうつと考えてなかなか眠れないこともあります。
だから、歩行時間の投資は、無駄ではありません。
投資効果が高いことを保証します。
(良い歩行と悪い歩行)
上のことからも分かるように、
歩行時間はとても重要なファクターです。
10分や15分の歩行では、あまり効果がありません。
短時間の歩行は、ものすごくもったいないことをしているのです。
どうせやるなら、最低30分は歩きたいものです。
わたしの場合は、夜帰りが遅くなったときには30分程度、
充分時間があるときには、50分程度の歩行を行っています。
歩行は朝が良いという方が多く、正しい考えだと思いますが、
仕事の時間帯やライフスタイルによって、調整可能だと思います。
また、歩行の時に意外に大事なのは、クツです。
クッションが良くて、リラックス出来るクツを履く必要があります。
リズミカルに歩くことで気分も高揚しポジティブになるからです。
間違ってもヒールやサンダルでは行わないことです。
その他では、しっかり手を振ることです。
肘を曲げて歩行すればさらに良い結果を生みます。
その理由は、首肩や肩甲骨周りの筋肉の凝りがほぐれることと、
背骨を矯正する力が働きやすくなり、
自律神経のバランスが良くなることで心が調和するからです。
(歩行習慣で心が変わる)
心の健康にとって理想的な歩行についてまとめてみましょう。
まず、リラックス出来る服装で軽いタッチのクツを履きます。
そして、肘を曲げた姿勢で、しっかりと手を振ります。
少し歩幅を広く取り、リズミカルに歩きます。
時間が経過して身体がほぐれて来るに従い、
無理にではなく、ごく自然にスピードを上げていきます。
このような流れで40分以上ノンストップで歩きます。
こうすれば、ベータ-エンドルフィンをはじめドーパミン、
そしてペースアップすることで成長ホルモン「サイトカイン10」
などを効率よく利用することができますし、
自律神経の調整もできます。
もちろん、そんなこと考えなくても爽快感がわき、
プラスのイメージが出やすくなるので希望を抱くことができます。
最後になりましたが今回「歩行力」としたのは、
歩行は、からだ+こころに多大な効果があると言いたかったからです。
もし、精神ストレスや疲れで自宅や通勤中、仕事中に
悶々鬱々しているような方がおられたら、
騙されたと思って歩行を始めてみて下さい。
そして、2週間でも3週間でも行ってみて、ふり返ってみて下さい。
始める前と心の状態が変わっているはずです。
必ずや、やって良かったと思うことは間違いありません。
心が軽くなる人が一人でも多く出現することを願っています。
--【今回のポイント】--------------
コツを知ったうえで歩けば、心が軽くなり夢と希望もよみがえる
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