前回までは、酵素療法について、お話ししました。
今回からは、120号以来中断していたアロマセラピーに戻ります。
アロマセラピーとは芳香療法のことで、
植物から抽出した芳香成分である精油を使って
吸入、塗布、内服などで治療する代替療法のひとつです。
ここでは、わたしの体験に基づいたアロマセラピーに絞り、
体系的な説明は省くことにします。
アロマセラピーについて、きちっと学びたい方は、
医師の大門美智子さんのメルマガがオススメです。
「アロマテラピー診療日誌」をご購読下さい。
http://www.mag2.com/m/0000127273.html
(こりや筋肉痛のメカニズム)
筋肉は、必要に応じて伸びたり縮んだりといった運動を繰り返しますが、
この時、内部では老廃物を回収し、血流を促進しています。
ところが長時間の緊張やデスクワークなどで、動きが少なくなると、
筋肉の収縮が不十分となり、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、酸素などが筋肉組織へ充分届かなくなります。
そして、乳酸などの疲労物質の回収が不充分となります。
このようにして、局所や全身を疲労させてしまいます。
また、乳酸などの疲労物質が筋肉に大量にたまると、
筋肉組織は潤滑不全となり、筋肉痛やこりが発生します。
代表的なものに事務仕事など、ワンパターンの姿勢が原因で起こる
肩や背中・腰こりの筋肉のこりがあります。
だからこそ、1時間仕事に集中したら10分は休憩をとり、
ストレッチなどで筋肉をほぐす必要性があるのです。
しかし、集中すればするほどに、そんなことは忘れてしまいがちです。
(筋肉疲労や筋肉痛に効果のある精油)
アロマセラピーでは、こりや筋肉痛に対して、
精油を植物油で希釈しマッサージ薬代わりに使用します。
ここで、こりや筋肉痛に効果のある精油をご紹介しましょう。
☆リラックス作用の高いリナロール、筋肉の炎症を鎮め、
痛みをやわらげる効果のあるエステル類(酢酸リナリルなど)
を含んだ真性ラベンダー。
☆痛みをおさえ冷却作用のあるメントールを含んだペパーミント。
乳酸などの老廃物を体外に排出する作用のある
モノテルペン炭化水素(サビネンなど)を含んだラバンサラ。
☆炎症と痛みを鎮める作用のあるサリチル酸メチル
(肩こりや筋肉痛に使用される湿布薬には普通使用されている成分)
を90%以上含んだウインターグリーン。
☆筋肉をほぐす作用のある成分を含んだユーカリレモン。
☆筋肉をゆるめ、痙攣をふせぐ成分を含んだタラゴンなど。
これらの精油をブレンドし希釈たオイルでマッサージすると、
精油のもつ薬理作用と、マッサージによる物理的作用のW効果で、
こりや筋肉痛をダイナミックに和らげることができます。
(試行錯誤の末に完成したアロマスイッチ)
わたしは、97年頃から、
上の精油をはじめ10種類以上の精油を使って、
筋肉のこりや痛みに対しての実験を開始しました。
精油の組み合わせやその比率、植物油に対する精油の濃度、
皮膚刺激の安全性、希釈する植物油の種類や組み合わせ、
マッサージの強度や方法など、効果や安全性にこだわりながら、
大まかに分けて10パターン、細かく言えば数百パターンの
組み合わせで毎日のように実験を繰り返しました。
そして解ったことは、どんな組み合わせでも
マッサージだけよりも効果はアップするということです。
マッサージだけでは、取れないこりや筋肉痛も、
精油を併せれば、その化学的作用で取れることがあるのです。
おまけに、マッサージでは、おうおうにして筋肉を痛めて、
もみおこしと呼ばれている筋肉痛を作りがちですが、
アロママッサージの場合は、精油の薬理作用と
オイルの潤滑効果でほとんど筋肉を痛めることはありません。
2年間の実験の結果、ようやく納得できる物ができたので、
「アロマスイッチ」と名付けました。
しかし、やり始めたら結果にこだわる研究者気質の性格のため、
最良の結果を求めて、ひきつづき実験を続けました。
その後、効果を上げるだけではなく、
効果を落とさずにコストを下げるために、
似たような効果の精油であれば安価なものを使って比較したり、
皮膚刺激の安全性をさらに上げたりといったことも考慮し、
2006年現在使っているアロマスイッチ3種類が完成しました。
使用の精油は、真性ラベンダー+ユーカリラディアタ+ペパーミント
+ウインターグリーン+タラゴンの5種類。
すべて、こり・筋肉痛をはじめ、打撲、捻挫、傷などに使用されています。
☆アロマスイッチ青ラベル(ジェル)-水性で急性期用-
冷却効果があり経皮吸収力が高い 筋肉痛や打撲捻挫などに。
☆アロマスイッチ青ラベル -油性でオールマイティ-
油性なのでお風呂上がりに。効果はマイルドですが長時間持続。
塗った後のテーピングも可能です。
☆アロマスイッチ赤ラベル -油性でオールマイティ-
ボリジや月見草油など薬効のある希釈オイルを使用。
青ラベルよりもさらに幅広い効果があります。
コムラガエリの防止やスキンケアまでもカバーします。
このアロマスイッチは、10分アロママッサージの材料として、
また、クライアントのセルフケア用に使用しています。
現在、プロのダンサーや実業団の選手をはじめ、
多くのスポーツ愛好家に使用されています。
一般向けの販売はしていませんが、
興味関心がある方は、メールでご相談下さい。
【ポイント】
アロマセラピーの材料である精油は、西洋のハーブが中心。
正しい知識をもてば、天然植物100%のセルフ治療薬が作れる。

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