(肩こりにもつながる腰痛の話)
第28話『夏型腰痛の治療』
前回は夏型腰痛の自力による解消法でした。
今回は、夏型腰痛の治療法についてお話しします。
(夏型腰痛の種類)
夏型腰痛は2種類あります。
Aタイプ、背中から腰までが板状に硬くなるタイプ。
原因は寒暖の激しい変化による頭頚部のうつ熱と自律神経の疲労です。
Bタイプ、背中から腰までがむくんで膨張するタイプ。
原因は歩行不足による骨盤の「ゆるみ腰」と腎臓の疲労です。
A.Bの合併タイプ、2~3割は存在しています。
以上、統計データがあるわけではなく臨床観察による主観です。
また、夏型腰痛とは、わたしが勝手につけた名称です。
(夏型腰痛の治療法)
治療法も、A.Bの両タイプに効く方法と、
A.Bのそれぞれに対する方法とに分かれます。
それでは、治療について説明していきましょう。
※各療法の詳細については、以前紹介したものもありますので、
詳細はバックナンバーでご確認下さい。
★A.Bの両タイプに効く方法。
・マッサージ・指圧療法
一番手軽で、どこでも受けられるのがマッサージや指圧療法です。
Aタイプの場合は、
頚椎から腰椎までの背骨の周辺が硬くなりますので、
指圧やマッサージで柔らかくしてやると楽になります。
Bタイプの場合は、
腰から下の下半身が膨張し、むくみますので、
水分を絞り上げるような形で、中枢方向に手技を施していきます。
1回15分として、数回行えば、かなり楽になります。
かためて1時間という考えもあるでしょうが、
15分を4日に分けて受けた方が効率よく改善します。
・アロママッサージ
もう少しコストをかけられるようであれば、
精油を使ったアロママッサージは、さらに効果的です。
Aタイプは
回復力をアップさせるラベンダーなどの精油を使い、
背骨を緩めるような感じで背筋をほぐせば楽になります。
Bタイプは
水分代謝をアップさせるサイプレスなど精油を使い、
足から腰までマッサージすると、引き締まって快適です。
・針治療や灸頭針、温灸
気の流れを良くし自律神経を整えるのには、針治療が最適です。
Aタイプに対しては、
首から腰、仙骨までの背骨に沿ったツボを中心に刺激します。
一通り治療して、まだ硬いところには、灸頭針法が効果的です。
灸頭針法とは、刺した針の上にお灸を乗せて、
輻射熱を利用した方法で、そのまま数分以上放置します。
これは針と灸が合体した方法といえます。
Bタイプには、
足から背中までのツボを中心に刺激します。
針を刺したまま要所の針に2~3ヘルツの電気刺激を加える
電気針という手法で10分ほど放置すると、
みるみるうちにむくみも解消し、良好な結果が出ます。
・高圧エアーカプセル
高圧エアーカプセルは1.3気圧ほどの圧力を利用して、
圧力鍋で肉を軟らかくするような具合に身体をほぐす機器で、
体の隅々まで血液を送り、細胞の潤滑を良くします。
正味1時間ほど入れば、いっぺんに体が柔らかく楽になり、
回復力も飛躍的にアップします。
これはA.Bの両タイプに効く優れた方法のひとつです。
ただし、鼻がつまる、耳抜きができないという方は禁忌です。
バックナンバー参照
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3731714/index.html
★Aタイプに効く方法
・吸玉治療
吸玉治療は、大昔からある伝統的な療法で、
ガラス製のカップを真空にして体に吸着させる方法です。
Aタイプの場合、硬くなった背骨の両脇のツボに吸着させ、
15分前後放置することで、疲れて溜まった老廃物を吸い上げ、
その結果、血液循環が良くなり体を短時間で活性化できます。
バックナンバー参照
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3731808/index.html
・頭部冷却療法
前回紹介しました家庭版の強力バージョンです。
頭頚部の「うつ熱」や強い「冷えのぼせ」がある場合は、
家庭で水枕で寝たぐらいでは、焼け石に水の例えのように、
深部のうつ熱は、そう簡単には抜けません。
ここでいう頭部冷却療法は、
大量の氷、あるいは専用の冷却装置を使い治療として行います。
熱交換の原理で、深部まで溜まっている熱を抜きます。
専用の冷却装置の場合、30kgの氷に相当する力があります。
30分から1時間行えば、多くのうつ熱は解消しますので、
脳や脊髄、自律神経機能は瞬く間に機能回復します。
バックナンバー参照
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3731810/index.html
★Bタイプに効く方法。
・「ゆるみ腰」の整復術
骨盤にある仙腸関節が緩むことで発生するのが「ゆるみ腰」です。
夏場は、歩行不足になりがちなので「ゆるみ腰」が多発します。
「ゆるみ腰」は骨盤が不安定となり、寝腰やダラダラ歩きになります。
「ゆるみ腰」の治療は、仙腸関節を適度に締めてやることです。
これが骨盤整復術という治療で手技にて行います。
適度にネジを締めてやるような具合に仙腸関節を整復すると、
多くのクライアントが言うように、
「まるで魔法をかけられたかのような」変化が現れます。
瞬時に姿勢が良くなり、腰が軽く動きが良くなることをはじめ、
腎機能など内蔵機能が改善し、むくみも解消します。
バックナンバー参照
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3732522/index.html
・フットバス&リフレクソロジー
リフレクソロジーについては、次週詳しく説明します。
足の裏を中心とした反射区というツボを刺激すると、
つぼ刺激+精油の薬効で、冷えのぼせや足のむくみの解消、
内臓の働きが活発になります。
さらに良質なリラックス感が得られます。
--【ポイント】----------------
夏型腰痛Aタイプ、Bタイプによって最適な治療法を実施すべし。
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