第16話 -心の健康-11-
「言葉の健康力」
前回は、心の健康に必要なキーワードとして
「感謝力」という内容でした。
今回は「言葉の健康力」というテーマでお話します。
--【今回のポイント】--------------
プラスの言葉は、自分も周りも明るくするスイッチだ。
習慣になれば、心が変わり身体が変わり、健康になる。
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(健康状態と言葉の関係)
新約聖書の「はじめに言葉ありき」もそうですし、
日本古来の「言霊」、あるいは、仏教の八正道「正語」など、
大昔から言葉の力については、様々な角度から語られています。
もちろん言葉は、健康とも密接な関係があります。
ふつう、体調が悪い時や気分の悪い時は、
悲観的、否定的なマイナス言葉が出やすくなりますし、
逆に体調や気分が良い時には、
希望的、肯定的なプラスの言葉が出やすくなります。
老人が悲観的、否定的な言葉が多いのは、
残りの人生が少ないこともありますが、
生命エネルギーが低下、あるいは低下傾向にあるからです。
老人でなくても、エネルギーが減ると気力や体力が低下するので、
老化した状態と同じようになるのです。
一方、エネルギーが満ち、気力や体力が充実していると、
成長期の若者と同じように、
希望的、肯定的なプラスの言葉が出やすくなります。
確かに、人生のサイクル一つとっても成長期や衰退期があり、
生命エネルギーの質が変わっていきます。
この普遍の法則を、生々流転の法則といいます。
すべてのものは生まれて、成長し、衰退し、死に至る。
というわけで、残念ながらこの法則を覆すことは不可能ですが、
人生をパワフルに生きるためのターボチャージャーはあります。
より成長し、衰退を遅らせる秘策があるのです。
実はこれが、言葉のパワーです。
(言葉には心を動かす力がある)
よく、ものごとをポジティブにとらえプラスの言葉をしゃべり、
できるだけネガティブなマイナスの言葉はしゃべらないように、
その方が成功するという話を耳にします。
これは事実でしょうし、その方が良いに決まっているのですが、
しかし、現実的には、なかなかできることではありません。
疲れていたり、調子が悪くエネルギーが低下している時は、
ふつうは、プラスの言葉など出るはずはないからです。
昔から、心と体は一体「色心不二」であるといわれます。
実際、経験からも、周りを見てもそのとおりだと思います。
しかし、どちらが優先しているかというと、
実は心の方が優先しているという話を最近聞きました。
これは、言葉のパワーと関わってくるのです。
以前そうじ力や感謝力のところでもちょっとお話ししましたが、
無理やりでもいいから、プラスの言葉を出すことが大切なのです。
ネガティブなことを思っても、プラスの言葉を出していいのです。
それは、はじめに言葉ありき、言霊というぐらいに、
言葉には不思議な力があるからです。
プラスの言葉の力には、アクセルペダルを踏み込んだ車のように、
強力な推進力があります。
言葉の力で心を引っ張っていくのです。
マイナスの言葉は、心をどんどん弱らせ、曇らせていきますが、
プラスの言葉は、心のエネルギーを増幅していきます。
わたしの場合、心のエネルギーが低下している時は、
マイナスの言葉が出ないように、口数を減らします。
そして、そういう時(内省には最適な時)は内省的な生活をして、
エネルギーが溜まってくるのをじっと待ちます。
そして、ある程度、心のエネルギーが溜まってきたら、
プラスの言葉しか、しゃべらないように努力します。(けっこう難しい)
すると、まるでターボチャージャーが効いてきたような感じとなり、
長期間、元気いっぱいで活躍することができますし、
どんどん成長スパイラルに入っていけます。
マイナスの言葉しか出てこないような時は、
自分のためにも、周りの人のためにも、黙りを決め込んで、
最低限しか、しゃべらないという方法もありだと思います。
(プラスの言葉+歩行でどんどん健康になる)
少し話は横道にそれましたが、
プラスの言葉は、心を善導するスイッチなので、
迷いなく、プラスの言葉をどんどん発することです。
そして、自分で自分をマインドコントロールしていくのです。
これは絶対効きます。間違いありません。
毎日の臨床の中で、プラスの言葉が多いひとには、
時に奇跡的ともいえる回復があります。
プラスの言葉が多いひとは平均的に治るのが速いです。
最近では、これを裏付ける科学的な根拠も出てきました。
「人は口ぐせから老化する」という本によると、
脳科学の世界では口ぐせによって
分泌されるホルモンが変わることが解っているようです。
この本によると、
口くせを変えることで、脳が活性化し意識が変わります。
次に行動が必要です。もちろん歩行が最適と書かれています。
連続歩行をすると、ドーパミンやベータエンドルフィンといった、
脳内モルヒネがよく出て、心が自然にポジティブになります。
すると、プラスの考えが浮かびやすくなり、
無理なくプラスの言葉が出せるようになるのです。
歩行により、筋肉から分泌される一種の成長ホルモン、
サイトカイン10が分泌され、
衰退ホルモンのサイトカイン6を押さえ込むのだそうです。
ここに書かれていることは、事実でしょう。
なせ、そう思うかというと、
脳科学のことは詳しくありませんが、体験済みだからです。
このように、プラスの言葉をしゃべり、
マイナスの言葉は口外しない、という簡単なルールを毎日守るだけで、
マイナスからプラスへと流れが変わるのです。
言葉の力が意識を変え心を強くしていきます。
そして、心が強くなると自律神経が安定し免疫力が増し、
治癒力がアップすることで健康に向かうというワケです。
なにより、マイナスの言葉は周りに悪影響を及ぼしますが、
プラスの言葉は周りも明るくしますのでウインウインといえましょう。

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