『頑固な肩・首こり解消法』
第一話『肩・首こりにこだわる理由』
(なぜ肩・首のこりにこだわるのか)
数年前から、クライアントの一部や、同業の先生から、
「なぜ、肩や首のこりにこだわり続けるのですか」
という質問を何度か受けたことがあります。
べつに深く考えたこともなかったので、
その都度次のような違う答を返していたのですが、
考えてみると、いくつか理由があることに気づきました。
そして、だんだんこだわりも深くなっていったのです。
1.カイロで首を痛められて20年苦しんだから
2.肩・首こりで苦しんでいる人の数が多いから
3.治らないと思っている人が治るのを見るのが楽しいから
4.肩・首こりって意外と奥が深いから
5.肩・首こりを研究している人が少ないから
まとめてみると、この五つです。
1.カイロで首を痛められて20年苦しんだから
(へたなカイロは絶対受けるな!)
まず、カイロプラクティックで首を痛められた話ですが、
40代になるまで治せませんでした。
その事件は、鍼灸の専門学校に通っていた20歳前後です。
鍼灸の専門学校は3年制で卒業後に国家試験を受けますが、
たぶん、2年か3年の頃だったと思います。
午前の授業が終わって昼食後、
「カイロプラクティックのモデルになってくれへん」
と同級生のA君からお願いされたので、
ちょっと怖かったのですが、よく分からず、
実験台として教室で施術を受けることになりました。
座ったまま腰から背中、そして首という順番でした。
ボキボキッ!グツッ!と次々に大きな音が鳴りました。
最後に首を捻られた時、一瞬怖くて力が入ってしまいました。
痛っ!目の前が真っ暗で首がへし折られたように感じました。
若かったので一週間ぐらいで症状は軽くなりましたが、
それから、右側に首を捻りにくくなり、
ことあるごとに首から上の不調が出るようになったのです。
この症状は数年前まで残り、歩行療法と整復術でやっと治りました。
今でも、首に疲れが溜まると弱点のここが痛くなることがあります。
A君は、鍼灸科に通いながら月1~2回学校が休みの日曜日に、
カイロプラクティックの講座を受けていたのでした。
当時は、その怖さを知らなかったので受けましたが、
卒業後、勤務クリニックにて、激しい手技が原因の骨折など、
多くの事故を見るたびに、
下手なカイロプラクティックなどの怖さを痛感しました。
べつにカイロプラクティック悪というつもりはありませんが、
激しいカイロ、整体や脊柱矯正は、
よほど信頼出来る人物でないと受けるべきではありません。
一瞬に関節を捻るような手技は危険性が高く、
理屈抜きに怖いということがありますが、
それ以外にもっと怖い話があります。
アメリカではカイロプラクティックは、
専門大学で充分に学び資格を取るのですが、
日本の場合は、まだ正式な資格がないのです。
実際は、鍼灸や柔道整復など3年制の専門学校を出て、
日曜などに講座を受けて行うことが多いです。
全く資格がない「もぐり治療家」も多く、
知識や経験が乏しい治療家による事故も絶えません。
少し話が横道にそれましたが、
自分も痛い目に遭っていることもあり、
下手な治療は、頑固な肩・首の凝りに繋がるので、
多くの人を危険な目に遭わせたくないという思いで付け加えました。
2.肩・首こりで苦しんでいる人の数が多いから
(肩・首こりは治らないと信じている人は多い)
つぎに、肩・首こりで苦しんでいる人の数が多いことです。
とにかく、対象者が多いですね。
軽いものも含めれば、読者のみなさまの中にも、
「肩・首のこりはありますか」と尋ねたら、
ハイッ!という方も多いことだと思います。
これは、確かな処方箋と方法論さえ確立すれば、
数多くの方のお役に立てる可能性が高いことを意味しています。
つまり、社会貢献度が高いので勉強しがいがあるのです。
そして、肩こりで悩んでいる人の多くは、
大きな病気まではいっておらず、いわゆる「未病」の状態です。
ですから、病院のお世話になる一歩手前で、
肩こりを手がかりとして健康化への道を歩むことが可能です。
「健康水先案内人」から見ると、
肩・首こりは病気前段階の重要な信号であり、
そこから、健康化に向かってUターンして頂く、
大きなキッカケとなりうるのです。
また、肩・首こりは日常から臨床例も多く、
数多くの症例にあたるので経験を積めることもメリットです。
全部説明するつもりだったのですが、
少し熱くなって長くなってしまいました。ゴメンナサイ。
次回このつづきを説明します。

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