『むちうちのメンタルな問題』
前回は、むちうちの一症例でした。
⇒http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/2009/01/post-be41.html
今回は、自動車事故・むちうちのメンタルな問題を考えてみます。
☆問題点1 自動車事故はお金が絡むこと
☆問題点2 多くは画像診断で判断できない
☆問題点3 治せない治療施設が多すぎる
それでは、順番にいきましょう。
☆問題点1 交通事故はお金が絡むこと
まず、自動車事故・むちうちの場合ですが、
慰謝料とか示談金など、お金が絡むことが問題です。
では、お金が絡むと、どんな問題があるのでしょうか。
(引き延ばしたいと考えがち)
慰謝料とか示談金などの保証が付く場合では、
損傷の程度、治療回数やその期間などによって、
保証の金額が変わります。
保証があるのは当然のことですが、
問題は、無意識のうちにすり替えが起こることです。
治療期間を引き延ばしたいと考えがちになります。
「辛い思いをしているのだから当然」という気持ちが、
ともすれば「速く治りたい」という欲求を阻害するのです。
これは、心の中で内部矛盾が起こるからです。
「速く治りたい」という気持ちと、
「しっかり保証して欲しい」という気持ちが矛盾を起こします。
どちらも、正しい気持ちなのにケンカをするのです。
なぜなら、速く治ると、しっかり保証してもらえないからです。
これは、ほとんどの場合、無意識下で起こります。
その結果、思いが綱引きし、自然治癒力が弱まります。
(お金欲しさだと思われる)
次に問題なのは、
お金欲しさに大げさな症状を訴えていると勘違いされることです。
じつは、勘違いされる理由が、☆問題点2によります。
☆問題点2 多くは画像診断で判断できない
(実際の苦しみを理解してもらえない)
自動車事故・むちうちの場合、
脊髄損傷や骨折など重傷の場合を除いて、
X線やMRIなどの画像診断では判断しにくく、
客観的な証拠がつかめないことがあります。
これが原因で、
患者さんが実際に味わっている苦しみが、
充分理解してもらえないことが多々あります。
そして、患者さんが精神的に孤立することになり、
より「この苦しみを理解して欲しい」という方向に傾きます。
その結果、本来持っている「速く治りたい」
という欲求に意識が向かなくなり、
無意識下で悪化させる行動をとったり、
心がネガティブに傾くことで自然治癒力が低下します。
さらに、それに追い打ちをかけるのが☆問題点3です。
☆問題点3 治せない治療施設が多すぎる
(対症療法ばかりで根本を治さない)
上の、画像診断で判定しにくく、
その実態が分かりにくいこともありますが、
現代医学、代替医療を問わず、多くの施設では
自動車事故・むちうちの治療は確立されていません。
ハッキリいえば、治せないのです。
そのため、治療してもらっても、
症状が一進一退であまり改善しないことが多く、
「もう治らない」とあきらめてしまいがちです。
こうなると、失望感から自然治癒力がさらに低下します。
また、症状固定という形で、治療を中断されることが多く、
「もう治りませんよ」という形で判定されます。
当然ながら、これでは、いつまでたっても治りません。
(解消法)
まず、治療家が治せる技術を身につけることです。
その上で、患者さんの理解者となることが大切です。
患者さんのコーチになり守ってあげる必要があります。
「むちうちは必ず治る」という信念のもとに、
ネガティブな思いにブレることを防ぎ、
青写真を示し、マイナスの心を排除する手伝いをします。
そして、確かな技術で背中を押してあげて、
「治ることに専念できる」ようにサポートします。
周りから見ている以上に、
精神的にダメージを受けられていることが多いので、
むちうちにおけるメンタルな問題は重要です。
おそらく、「もう治らない」とあきらめている方は
大勢いらっしゃるのではないかと考えています。
---【ポイント】----------------
治せるところにかかり、「治る」ことに専念すること
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「むちうち」についてもっと読みたい方は
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3732524/index.html