前回から「生理歩行との出会いと歩行療法誕生」についてお話ししました。
⇒ http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/2009/10/post-5024.html
今回は、「歩行という仕組み」です。
〈歩行療法とは〉
歩行療法は、治療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法であり、
体や心の歪みを直し、多くの病気を予防するために最適な健康法。
また、多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法でもある。
●『歩行療法パート2』その2
(人間に与えられた歩行という仕組み)
前回、「神様が人間に与えた病気を防ぐ仕組みこそが歩行である」と、
大それたことを書きましたが、本当にそのとおりだと思います。
歩行について学んでいると、次々にそれを裏付ける証拠や根拠に出くわします。
そして、日々の実践で再確認するたびに、大いに納得させられます。
歩行の実践をする人の数が増えれば、間違いなく医療費は減少します。
医療機関側も歩け歩けとはいうものの、具体的な方法は患者任せとなっています。
歩行指導して、歩く人が増えると、
患者が減るというジレンマがあるからでしょうか。
それとも、歩行の効果を軽視されているのでしょうか。
(症例を集めにくいのが難点)
歩行療法の症例を集めるのはたいへん難しいです。
その理由は、いくつかあります。
・そもそも、三日坊主が多く続けて行うことが難しいこと。
・1ヶ月や2ヶ月で目に見えるほどの効果が出ないこと。
・計画通りに継続すると体調が良くなり来院されなくなること。
・歩行はあまりに日常的な運動なので記録を取ってもらいにくいこと。
という感じで、多くは追跡調査や経過観察ができないのです。
続けて2~3年経った時点で始める前と比較すれば
一目瞭然だろうと思うのですが残念ながら実行できていません。
アドバイスして歩行を始め何年か続けている人に出会うと、
歩く姿勢を見ただけでずいぶん元気になられたことが実感できます。
また、実際歩行の感想をお聞きしてみると、
「しょっちゅうお世話になっていたのに、ぎっくり腰をしなくなりました」
など、うれしい声も聞かれます。
しかし、歩行は変化が出るまでの期間が長く、
元気になった人は、医療機関にかかる機会が減りますので、
ケガの症例を集めて検討するのとは分けが違い、
症例数が集まらず、具体的には身近な人たちの記録しか残らないのです。
ここで、私の場合は、歩行で何が変わったのかをお話しします。
・歩けない日が続くと血圧が上がるが歩くととたんに血圧が下がる。
・時々出ていた狭心症の発作が全く出なくなった。
・子どもの頃からの慢性の喘息、気管支炎がすっかり治った。
・腎機能が改善され、おしっこの出が安定的に良くなった。
・下痢や便秘が改善され腸の調子が良くなる。
・夕食後の歩行で胃のもたれが解消する。
・免疫力が大幅アップし、かぜを全くひかなくなった。
・慢性のむちうちで痛かった首が治った。
・骨格が矯正され、歩く姿勢、座る姿勢がシャキットした姿勢に変わった。
・肩や背中の張りやこりが歩いているうちに消える。
・慢性化していた足首や股関節の痛みがなくなった。
・頭頚部のうつ熱、慢性の頭痛や目の痛みがなくなった。
・夜寝付きが良くなり熟睡できるようになった。
・精神がうつ状態でも歩くと不思議と気分が良くなり前向きになれる。
・決まって歩いているときに良いインスピレーションが湧いてくる。
・人混みに入ると苦しかった体質が人混みを苦にしなくなった。
・皮膚のむくみが消え血色が良くなった。
・スタミナがつき仕事がはかどるようになった。
・どれだけ食べても太らなくなった。
ささっと思い出しただけでこのぐらいあります。
家内の場合はどう変化したかを聞いてみました。
・交通事故による頭痛、頭重感がなくなった。
・妊娠中、つわりが改善した。
・出産後は骨盤の不安定症が短期間で治った。
・慢性の肩こりが歩きだして30分ぐらいから抜けていく。
・冷え性で冷たい手足が歩くと半日は血行が良くなる。
・胃もたれや便秘によるお腹の張りが改善する。
・深部静脈血栓のリハビリとして短期間でむくみが取れた。
・スタミナがつき長く歩けるようになった。
・夫婦で歩くと会話が増えお互いの理解が深まった。
・理想的なブレーンストーミングができる。
・気分転換ができポジティブになる。
・からだの調子が良くなった。
(歩行によって起こる骨格の変化)
つぎに、歩行によって骨格にどのような変化が起こるのかを説明しましょう。
まず、骨盤にある仙腸関節は歩行と連動して動く仕組みとなっています。
一歩一歩足が着地するたびに、仙腸関節は連動して動きます。
仙腸関節は足が地面から受ける抗力と上体の重みを受けるところです。
歩いていることで、仙腸関節はくりかえし運動を続けていますが、
これは、見方を変えれば骨盤矯正そのものといえます。
つまり、歩いているうちに、骨盤の歪みは矯正されていくのです。
ただし、歩くとパチッと直るのではありません。
最低30分以上歩くと、関節内の潤滑が良くなり直りやすい状態となります。
そして、それを繰り返していると、
知らず知らずのうちに直っているという感じです。
そして、骨盤が矯正されると、つぎに近隣の股関節や腰椎が矯正されます。
さらには、ひざ関節や足関節、胸郭、肩関節、頚椎、頭蓋骨などが矯正されていきます。
もちろん、短期間ですべてが矯正されるというのは無理ですし、
ゆがんでから長年経過しているものはそう簡単にはいきませんが、
ゆがみが直っていく方向に向かうことは間違いありません。
歩行療法を併用して治療している人と、
そうでない人では治療の経過に雲泥の差があります。
もちろん、歩行療法をしていただいている方が治療効果は高いです。
口を酸っぱくして何回説明してもその本当の効果が理解してもらえないのが現状です。
歩行は日常的な運動なので、灯台もと暗しなのでしょうか。
周りを見回すと、
ちょっとした歩行のコツを知らないばかりに損をしているひとが大勢います。
--【今回のポイント】--------------
正しい歩行をすれば骨格の歪みは氷解するように直っていく。
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