前回は名著『道は開ける』第二部「悩みを分析する基礎技術」から学びました。
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3795188/
今回は同書の『悩みの習慣を早期に断とう』から学びます。
(悩みを追い出す方法)
5才の娘と生後5日の子を立て続けに失ったダグラス氏の実話が載っています。
耐えられずに茫然自失で不眠症で食事が喉を通らない状態、
悲嘆から来る精神的緊張の中で、あることに気づいたのでした。
1人残った息子のボート作りに没頭した3時間、
その間、久しぶりに精神的な休息と安らぎ得たのでした。
人間は同時に二つのことを考えられないということに気づいたのでした。
それから、いつも忙しくするように計画を立て、
実際、忙しくて悩む暇がなくなるにつれ元気を取り戻したというお話しです。
私のクライアントでも過去同じようなケースがありました。
いつもクヨクヨうつうつと悩んでいたご婦人が、
ご主人の病気を機に看病の仕事が発生し見違えるように活き活きされたことがありました。
悩む時間がなくなれば、悩みを追い出せるものなのですね。
(潜水艦内での悟り)
何かにつけグチグチ、クヨクヨ悩んでいたムーア氏は、
第二次大戦中、米軍潜水艦の中である悟りを得た話が載っています。
45年3月インドシナ海で日本軍の軍艦による爆雷の攻撃に遭遇し、
海底で15時間にわたって絶体絶命のピンチに見舞われたのでした。
その間、過去の悩みがいかにばかげた悩みかを痛感し、自分に誓ったのでした。
「もし再び太陽や星を拝むことができたら、もう決して悩んだりはすまいと」
その恐怖体験の後、小さなことでは悩まなくなったといいます。
(平均値の法則を使う)
カーネギー自身の経験から、悩みや不幸の大部分は想像の産物であり、
現実のものではないということに気づいたのでした。
それは事故や問題が発生する確率を調べると誰でも分かることです。
「平均値の法則から見て、まず起こりえない」
「この言葉によって、私の悩みの90%消え去りました」とあります。
過去のわたしのように、未来の不安や不幸な幻影にさいなまれる人は、
この平均値の法則を使えば、冷静さを取り戻せるようになるでしょう。
大地震で、竜巻で、津波で、殺人で死ぬ確率はあまりにも低いですから。
(運命を受け入れる)
J・C・ペニーは「私は一文無しになっても悩みはしないだろう。
悩んだところで何の益もないからだ。最善を尽くして後の結果は神にお任せする」
ヘンリーフォードは「手の施しようのない事態になったら、成り行きに任せるだけだ」
といっているように、多くの指導者達は運命に逆らわず受け入れることができるようです。
わたしも、ようやく運命を受け入れるということが少し分かるようになってきました。
衝撃に逆らわず衝撃を吸収する。あるいは柳の木のように生きることでしょうか。
気力を無くしたり惰性に流されるということではなく、肩の力が抜けるという感じです。
(覆水盆に返らず)
本書には、「オガクズを挽こうとするな」「こぼれたミルクを悔やんでも無駄だ」
ということわざが載っていますが、覆水盆に返らずと同じ意味のようです。
オガクズはのこぎりの引きカスです。
「過去についても同じで、すでに終わったことについてクヨクヨと悩むのは、
ちょうどオガクズを挽こうとしているだけなのです」とあります。
シェークスピアは「賢い人たちは座ったまま損失を嘆いたりはしない。
元気よくその損害を償う方策を探すのだ」といっています。
あのナポレオンでも大きな会戦の3分の1は負け戦だったようですし、
イチローであっても6割以上は打ち損じている事実があります。
完全主義な人ほど不完全ともいわれていますが、
いいかげんに、どだい無理な完全主義は捨てて、
過去の失敗からは最大限の教訓をつかみ今後に生かすことを自分に誓い、
後に残ったカスはキレイさっぱり捨ててしまうということが大事です。
わたしも、この辺がなかなか分からず苦労しましたが、最近は楽になりました。
そんなことを悩む暇があったら、建設的なことを考え一歩一歩前進する。
こちらの方がラクで楽しいことが分かりました。
今まで、こんな簡単なことが「なぜわからなかったのだろうか」と不思議に思います。
『道は開ける』噛めば噛むほどに光が浸みだしてくる本です。
(第三部『悩みの習慣を早期に断とう』まとめより)
1.多忙な毎日によって悩みを追いだそう。活発に飛び回ることこそ
「クヨクヨ病」に対する最良の治療である。
2.ささいなことで大騒ぎしないこと。
人生のくだらないことのために自分の幸福を台無しにするな。
3.平均値の法則を利用して悩みを解消しよう。
「いったいこの問題が生じる可能性はどの程度だろう?」と自問してみる。
4.避けられない運命には従え。あなたの力で、もはや自体を変えられないと悟ったら、
「かくのごとし。かくあらざるをえず」と自分に言い聞かせること。
5.悩みに対して「ストップ・ロス・オーダー」という歯止めを用いよう。
一つの問題に対してどの程度まで気にかけるべきかを決めて、
その限度を超えたら忘れてしまうこと。
6.過去は墓場へ葬ろう。オガクズを挽こうとするな。
--【今回のポイント】--------------
悩みの習慣こそ人生最大の敵、究極の時間の浪費だ。
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『道は開ける』D・カーネギー著 香山晶訳 創元社
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/1101902/
心の健康1~38
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