心の健康-41-
前回は名著『道は開ける』第四部「平和と幸福をもたらす精神状態を養う七つの方法」
からの学びでした。http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3795188/
今回も引き続き第四部の後半からの学びです。
『平和と幸福をもたらす精神状態を養う七つの方法』下
(恵まれているところにフォーカスする)
わずか10秒間で過去10年間よりも多くの学びを得たという話が載っています。
ハロルド・アボットは商店経営に失敗し借金を抱え精根尽き果て、
新たな借金をするために銀行に行く途中、木の台に座った両足のない男に出会いました。
彼はニッコリ笑いながらハロルドに挨拶「お早うございます。今朝はよく晴れましたねぇ。」
ハロルドは彼の姿を見守っているうちに、自分がどれほど恵まれているかを悟りました。
「私には2本の足がある。歩くこともできる。自分を甘やかしていることが恥ずかしかった」
そして、いつの間にか勇気が湧いてきたといいます。
その後、風呂場の壁にその時の様子を言葉にして、毎日読んでいるそうです。
この話のように、ともすれば、自分の不足ばかりが気になりますが、
恵まれているところは探せば必ずあります。目が見える、歩ける、しゃべれるetc.
ようするに、どちらにフォーカスするかによって、未来は全く変わります。
恵まれているところを発見できた人は強いですね。
私も、数年前までいつも不足ばっかり言っていたひとりです。今では懐かしく思いますが。
(自己を発見し、自己に徹しよう)
教育学者アンジェロ・パトリは、「最も悲惨な人間は自分の肉体と精神を捨てて、
別の人間や動物になりたいと願う人である」と述べていますが、
自分以外のものになりたいという憧れはハリウッドでことのほか蔓延しているといいます。
名監督のサム・ウッドによると、
野心的な若い俳優に自分らしさを磨き上げるように教えることが何よりも厄介な仕事だと述べています。
そして、映画界でもビジネスの世界でも猿まねは通用しないと断言しています。
カーネギーもビジネスマンのための話術の本執筆に当たり、その失敗を犯したといいます。
さまざまな著述家達のアイデアを借用し一冊の本に盛り込もうとしたが失敗し、
何の面白みもない本となり、一から書き直すことになったといいます。
「おまえは欠点や限界もそっくり含んだデール・カーネギーになりきるのだ。
おまえは自分以外のものになれるわけがない」と自分に言い聞かせて。
そして、カーネギーは読者に向かって言っています。
「皆さんは、この世で何かしら新しさを持っている。それを喜ぶべきだ。
自然が与えてくれたものを最大限に活用すべきである」
日本は何でも横並びで、自分らしさを発揮しにくい環境が長らくありましたが、
バブルがはじけたあたりから流れが変わったように思います。
今は個性豊かな自分らしさを発揮できる時代です。与えられた個性を大いに輝かせましょう。
(レモンをレモネードに変えるとは)
レモンは不快なものの象徴とされています。だからレモネードに変えよという話です。
賢人は、不快なことが起こればしょげるのではなく、どうしたらレモネードに変えられるのかを考えます。
逆境の中ですっかり意気消沈したセルマ・トムソンがモハベ砂漠から書いた手紙の話が載っています。
「どうしても我慢できないので家に帰りたい、一分でもいたくない、刑務所のほうがまだマシだと訴えたのです。」
「それに対する父の返事は、わずか二行の言葉でした。」
その二行がセルマの人生を変えました。どんな文章だったのでしょうか。
「刑務所の鉄格子の間から二人の男が外を見た。一人は泥を眺め、一人は星を眺めた」
彼女は、この二行を何回も読み直して、自分が恥ずかしくなったといいます。
そして、星を探そうとして行動を開始しました。
その結果、惨めな経験が生涯で最も面白い冒険に変わりました。自分が変わった結果として。
いい話ですね。変えることの出来ない周りや環境に不満を言っていた彼女が、
自分の考え方を変えることで、全くちがう世界が展開したという話ですが真理そのものですね。
これって誰にでも当てはまる話だと思いますので役に立ちます。
私も、これのくり返しです。これが悟りの旅でもあると考えています。
気づく前は辛いことですが、気づいた後は成長を自覚できるので嬉しいです。
(2週間で鬱病を治す方法)
偉大な精神分析医アルフレッド・アドラーは憂鬱症の患者に対して決まって同じことを言いいました。
「この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ--
それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです」
そして、アドラー博士は一日一善を力説します。
その理由は、「他人を喜ばそうとすることによって、自分自身について、
つまり悩み・恐怖・憂鬱症の根源となっているものについて考えなくなるからだ」と述べています。
カール・ユングも言っています。「私の患者の三分の一は臨床的には本当の神経症ではなく、
生き甲斐がないことと人生のむなしさとに苦悩しているのだ」
その解決法は、他人を助けることに興味を持つことだといいます。
また、ベンジャミン・フランクリンは述べています。
「他人に対して善を行うとき、人間は自己に対して最善を行っているのである」
最後に、カーネギーに締めくくっていただきましょう。
「他人のために役立つよう努力するつもりなら、さっそく着手すべきだ。時は過ぎていく」
「私は二度とこの道を通らない。だから私にできる善行、私の示しうる親切はその場で実行しよう。
ためらったり、怠ったりしないことにしよう。私はこの道を二度とは通らないのだから」
一日一善、心がけてもいつも三日坊主に終わってしまいます。
本書を読み直して、自分のことばかり考えている甘い自分を再度発見しました。
明日からまた出直しです。一日一善、手始めに明るくにこやかに挨拶することを心がけてみます。
みなさんに本書の素晴らしさを少しでも伝えられたらうれしいです。
著者のデール・カーネギーと読者のみなさま、そして仏に感謝。
(第四部『平和と幸福をもたらす精神状態を養う七つの方法』まとめより)
4.不足しているものでなく、恵まれている点を数えてみよう。
5.他人のまねをするな。自己を発見して、自己に徹しよう。
なぜなら、「嫉妬は無知であり、模倣は自殺である」からだ。
6.運命がレモンをくれたら、それをレモネードに変える努力をしよう。
7.他人のためにささやかな幸福を生み出すように努力することによって、自分自身の不幸を忘れよう。
「他人に対して善を行うとき、人間は自己に対して最善を行っている」
--【今回のポイント】--------------
他人に善を行えば自分に最善を行っているは真理だ。
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『道は開ける』D・カーネギー著 香山晶訳 創元社
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/1101902/
心の健康1~40
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat3795188/index.html
