〈歩行整体とは〉
・各種代替医療と併用すると相乗効果が大きい最良の運動療法。
・体や心の歪みを直し、数多くの病気を予防するために最適な健康法。
・多くの病気を自分で癒せる最高の自己治療法。
●その7『歩行整体で強化される筋力』
前回、「歩行整体で整復される上半身」というお話しでした。
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E6%95%B4%E4%BD%93/
今回は「歩行整体と筋力」について説明しましょう。
(通常歩行と「歩行療法」の違い)
全身の関節及び骨格についてのお話しをしましたが、
つぎに、歩行における筋力強化についての説明に移ります。
従来から指導していた「歩行療法」の健康増進のための歩行は、
肘を直角以上に曲げて速歩で40分以上休憩なく歩く方法でした。
例えば165cmの人がこの積極的歩行をする場合、
40分で4km以上の距離を歩くことになります。
この歩行は10分に1km以上というスピードですから、
シューズやウェアなどもスポーティな服装が必要になります。
この積極的歩行は通常歩行に比べ著しく違うところは、
ランニングの時のように腕を良く振り歩幅を広くとることです。
それにともなって、歩行に使う筋肉が変わってきます。
(積極歩行で鍛えられる筋肉)
ここで、通常歩行に比べて積極的に使う具体的な筋肉を挙げましょう。
足親指の長母趾伸筋、すねの前にある前頸骨筋、ふくらはぎをかたちづくる腓腹筋、
ふとももの前にある大腿四頭筋、太ももの裏側にある大腿二頭筋などが強化できます。
さらに、体幹部にある筋肉では、お腹の周りの腹直筋、外腹斜筋、
腰周りの仙棘筋、腰方形筋などが通常歩行に比べ筋力強化できます。
けっして、筋肉もりもりになるわけではありませんが、
周囲の贅肉が落ち、引き締まった実用的な筋肉になるという変化が現れます。
残念ながら上肢の筋肉に関しては、
引き締まるというよりは、むしろ低下する傾向があるのが問題なのです。
ですから、上肢及び上半身の筋力強化に関しては、
別の機会に何らかの筋力トレーニングを行う必要があります。
私の場合、歩行療法やランニングを行うと、
上肢を含め胸や背中など上半身の筋肉が低下するので、
ジムで上半身中心に筋力トレーニングする必要がありました。
(歩行整体でアップする下肢の筋力)
それでは、歩行整体の場合はどうでしょうか。
ポールを使う4足歩行の歩行整体の場合、
2足歩行の積極的歩行に比べさらに歩幅が広くなります。
その結果、まず足の裏のアーチを形成する筋群が強化されますし、
上にいくと、すねの前の前頸骨筋、ふくらはぎの腓腹筋は、積極的歩行と同等、
さらにひざから上にいくと、
ひざへの負担が軽くなる分大腿四頭筋の働きは軽減されますが、
歩幅が広がるので後ろ側の大腿二頭筋はさらに強化されます。
総合的に観ると、
ポールを使った4つ足なので下肢にかかる負担が軽くなるのと歩幅が広がることで、
下肢の筋力強化は2足歩行の積極的歩行と比べ同等と考えてよいでしょう。
さらに上にいくと、お尻の後ろにある大臀筋、お尻の横にある中・小臀筋は、
歩幅が広がる分筋力強化ができることになります。
そして、ポールを使うことで上半身と下半身の間に捻りが生じるので、
体幹部全体に力が作用し、幅広く腹筋群や背筋群を使いますので、
当然それらの筋力はアップするものと考えられます。
(歩行整体でアップする上肢の筋力)
では、積極的2足歩行では筋力が低下してしまう上肢の筋力はどうなるのでしょうか。
実際行ってみると分かりますが、
上肢の筋力低下は全くといっていいほど感じません。
しかし、腕が太くなるわけではありません。
これは、どういうことかというと腕が引き締まるという感じでしょうか。
まずは、手の先の方からいきますと、前にもお話ししましたグーパー運動があります。
これは、握力グリップを握るかのように、
歩行中ポールのグリップを握ったり開いたり繰り返す動作ですが、
これにより、手の指の筋力は確実にアップしますし、手首も鍛えられます。
肘に関しても、軽く曲げた状態から後ろに押しながら伸ばしますので関連筋は鍛えられます。
実際のデータを見てみると、
肘を伸ばす作用がある上腕三頭筋の筋力は大幅にアップすることが分かっています。
また、僧帽筋など上背部の筋肉や、肩周りの筋肉もプレス系の動きを積極的に使いますので、
脂肪は取れて、筋肉は引き締まり強くなるという好循環が生まれます。
じつは、ポールをもって後ろに押すという動作は、脂肪燃焼系の動作です。
つまり、伸ばす系統の動きはプレス系の動きであり、
端的にいうと、脂肪は燃焼するけれど筋力はアップするという動作なのです。
〈私が考案した「健康化プレス体操」はこの脂肪燃焼系の運動を集めたエクササイズです〉
基本的にノルディックウォーキングをベースにしている歩行整体は、
全身の約9割の筋肉を有効利用して行いますので、
とても合理的で日常役に立つ実用的な筋力トレーニングともいえるわけです。
一人でも多くの4足歩行者の誕生が人類健康化への近道だと考えます。
この機会に歩行整体やノルディックウォーキングをはじめませんか。
参考文献 「老化予防のウォーキング」歩行開発研究所
「ノルディックウォーキングのススメ」ぎょうせい
--【今回のポイント】--------------
歩行整体は脂肪は燃焼するが筋力はアップするプレス運動がメインの歩行だ。
-------------------------
●歩行整体バックナンバー
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E6%95%B4%E4%BD%93/
