肩こり分類の図 (岡田による)
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内臓機能は低下していても
病気ではない状態を未病といいます。
未病は医療以前の段階なので、
対処の方法や選択肢は豊富にあります。
ここでは、日常行っている対処法を順次説明しています。
前回は『皮膚の動きは肩こりの盲点』でした。
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今回は『皮膚の整復つづき』です。
第38話『皮膚を整復する』
(なぜ皮膚のすべりが悪くなるのか)
前回、皮膚のすべりが悪くなると体液の流れが悪くなり、
肩こりをはじめ様々な障害が発生すると述べました。
では、なぜ皮膚のすべりが悪くなるのでしょうか。
その原因を検討してみましょう。
過去の記憶を呼び起こしながら分類してみます。
皮膚のすべりが悪くなる理由はいくつかに分かれます。
1.運動不足で体が固くなると皮膚も固くなる。
2.筋トレなどパターン化された運動では使わない部分の皮膚が固くなる。
3.皮下脂肪が増えるとリンパの流れが悪くなり皮膚が固くなる。
4. 冷え性により、リンパの流れが悪くなり皮膚が固くなる。
5. アトピーなど皮膚の病気により皮膚が固くなる。
上の理由の結果として皮膚のすべりが悪くなります。
こんな時に皮膚の整復が必要なのです。
もちろん、全身整復しなければいけないときもありますが、
ほとんどは部分的、
つまり皮膚の動きが悪く滑らなくなっているところを整復するのです。
(皮膚の整復って何をするの)
まだ、皮膚の整復の方法はまだお話ししていませんでしたね。
これは、親指と他の指を使って行います。
皮膚をつまんで引っ張る、または皮膚をつまみ上げるのですが、
親指と人差し指の2本で行う場合から、
5本全部を使ってつまみ上げる場合までバリエーションがあります。
また、それ以外に皮膚をさするような方法もあります。
これは、身体のいろいろな場所によって、
患者も気持ちよく術者もやりやすい最適な方法があるので、
一概には言えませんが、
ようするに、皮膚をつまみ上げ動きを作ってやるわけです。
それによって皮膚は本来の動きを思い出しすべりが出てきますので、
それにともない、リンパ液の流れが活発化します。
そして、皮膚の色も良くなりますし、
関連する関節も柔らかくなりこりもとれていきます。
(なぜ皮膚の整復は内臓によいのか)
皮膚の整復によって内臓機能も回復することがありますが、
この理由は、専門書に載っています。
『整膚学』徐賢著によれば下のように書かれています。
「整膚の基本理論は、皮膚をひっぱることによって
内臓の調子を整え、陰陽のバランスを取り、
気血(気:エネルギー、血:血液)の流をよくするということである」
また、西洋医学から考えた場合、
整膚は、皮膚を通じて生体の制御機序を活発化し、
内臓や各器官の機能を促進させ、
身体の防衛能力と回復能力を発揮させることによって、
人体のバランスをとる有効な方法である。
つまり、気の流れや体液や血液の循環が良くなり
自律神経の調整も行われることにより、
内臓の働きが改善するということだと解釈しています。
(だから皮膚の整復は肩こりに効く)
たとえば、パンパンに張った肩こりの場合を思い描いて下さい。
誰でも考えるのは筋肉をほぐす方法だと思います。
実際に筋肉をほぐして解消する場合は、一過性の筋肉疲労です。
しばらくたつとまた肩がこる場合は、
筋肉がこる姿勢で仕事をしているか、別の原因がある場合です。
こんな時、骨格のゆがみに原因がある場合もあります。
この場合、骨格のゆがみを整復し元に戻らないように生活指導をしても、
努力の甲斐無くすぐにゆがみが戻り肩がこることがあります。
このように、筋肉の張りや骨格のゆがみを取っても肩こりが解消しない、
こんな時にふつう、皮膚は無視されがちですが、
皮膚の整復を行うことで一気に肩こりが楽になることがあるのです。
ですから、骨格、筋肉、皮膚について調べる必要があります。
内臓機能の低下が原因の肩こりの場合でも同じです。
皮膚を整復して内臓機能が改善することがありますから、
皮膚のすべりが少なくなっているなと思ったら
皮膚の整復、調整も選択肢の一つとして検討して下さい。
次回は『エネルギー療法』です。
【今回のポイント】
皮膚の整復により皮膚が柔らかくなれば体液循環は改善する。
頑固な肩こり解消法1~38
「所長の引き出しより」
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