〈歩行整体とは〉
歩行整体は心や身体のゆがみを直し、
様々な効果が得られる運動療法で、
優秀な病気の予防法・健康法です。
方法は歩行用ポールを使う4足歩行と、
ポールなしの2足歩行を組み合わせて行います。
前回は『肩・首の障害と歩行整体1(むちうち急性期)』でした。
http://p.tl/R5pw
今回は、むちうち慢性期の歩行整体です。
●第29話『肩・首の障害と歩行整体2(むちうち慢性期)』
(むちうちと歩行整体)
「むちうち」とは交通事故やスポーツなどで起こした頚部捻挫の通称。
・詳しくは7回にわたり執筆済み http://p.tl/Hxqy
むちうちは一般的に5種類に分類されますが、
その7割以上は頚椎捻挫型なので、
以下、頚椎捻挫型をむちうちとして説明していきます。
また、最近痛めたものを急性期、1~3ヶ月が亜急性期、
3ヶ月以上が慢性期、数年以上前に痛めたものを後遺症とします。
歩行整体は、むちうちの急性期から後遺症にまで適応しますが、
時期に応じて実施法を変える必要があります。
(むちうち亜急性期の歩行整体)
亜急性期といわれる受傷後1~3ヶ月は、
軽度から強度まで程度の差によって著しく違います。
軽度は3ヶ月程度で治るもの、重度は1年以上かかるものを想定しています。
軽度むちうちの場合は、この期間でほぼ治療完了ですが、
重度むちうちの場合は、急性期の症状が続いているか、
中には急性期よりもキツイ症状に見舞われていることもあります。
軽度むちうちの場合は、
首周りの熱が無くなるまで氷水で患部を冷やす事が必要ですが、
中にこもった熱が消失したら氷水の冷却は終了です。
一方、重度むちうちの場合、
複数の氷のうと氷枕を併用し毎晩氷水で冷却しても、
3ヶ月程度では炎症や首にこもった熱は取れません。
事故の状況や程度によってそれほどの差があります。
この時期、リハビリ回復促進のための歩行整体は、
軽度の場合、首の熱が無くなりしだい通常通りの歩行整体が可能となります。
ポールを後ろ向きに突くことによって四つ足歩行となり、
歩幅を開きスピードが上がる歩行整体は、
四肢と全身を使った運動ですし首にとても良いリハビリとなります。
一方、重度むちうちの場合は、
急性期の延長線上に考え、首の炎症を刺激したりしないことが大事です。
ですから、上半身の筋肉を使うポールはまだ使ってはいけません。
二足歩行に徹することです。スピードは抑え気味にし、
最大40分間の連続歩行をしますが、
歩行終了後直ちに首を冷やすことは欠かせない自己治療となります。
(むちうち慢性期の歩行整体)
むちうち慢性期といわれる受傷後3ヶ月以上ですが、
これも亜急性期と同じく軽度から重度まで著しい差があります。
軽度のむちうちだと慢性期に当たる時期に多くは完治していますが、
重度のむちうちの場合は慢性期に入っても、
毎月1割ずつ良化という感じで炎症はなかなか無くなりませんので、
本人の自覚症状は「あまり変化していない」となりがちです。
重度の場合は、慢性期に入っても自宅での冷却は欠かせません。
一般的には慢性といえば温めるとなりますが、
重度むちうちの場合は冷却が最短コースであり温めてはダメです。
では、むちうち慢性期の歩行整体の方法ですが、
首の炎症や熱が無くなっていない場合、ポールは使わない方が無難です。
亜急性期の時の延長線上に考え二足歩行に徹することです。
肘を曲げて腕は振りますが、スピードはやや抑え気味にします。
40分間の連続歩行を基準にしますが、
歩きたい場合はそれ以上でもけっこうです。
ただし、歩行終了後直ちに首を冷やすことは忘れないでください。
なぜなら、歩行後に首に熱がこもり痛くなるからです。
このように、徐々に体力を付けながら快復力を増強します。
自己治療は、歩く+冷やす。これが早く治るためのコツです。
次回は、むちうち後遺症の歩行整体の予定です。
【ポイント】
むちうち亜急性期・慢性期は程度によって臨機応変に対処すべし。
●歩行整体バックナンバー
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