肩こり分類の図(岡田による)
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前回までは『内臓関連の肩こり』でした。
今回からは夏型の肩こりです。
昨年は、頭部のうつ熱と夏型の肩こりを別々に説明していましたが、
共通項が多いので今回はまとめて説明することにしました。
第40話『夏型の肩こり(改訂版)』
夏型の肩こりは高温環境と自律神経系統が疲労することによって起こります。
また、熱中症の前段階でもあります。
(夏型の肩こりの原因)
この肩こりは、梅雨時から十月上旬に出る季節性の肩こりです。
では、なぜこの時期に肩こりが出るのでしょうか。
その原因はいくつかあります。
梅雨時の高温多湿や猛暑による高温環境、
エアコン使用の室内と高温の屋外というような温度差があります。
それらにより、頭頚部に熱が溜まる「うつ熱症」をひき起こします。
そして、結果として熱や疲労で自律神経が失調し、
肩こりや頭痛などのいわゆる不定愁訴が発生するのです。
自律神経は身体を最適な状態に保つために頑張っています。
たとえば、暑くなると汗を出して身体を冷やす、
寒くなると汗腺を閉めて熱を逃がさないなどです。
この時期、室内は高温となり、
クーラーで涼しくしないと生活ができません。
室内は27度なのに外に出ると40度というような、
極端な内外の温度差を味わうことになります。
自律神経は、そんな環境の中でも身体の機能を調整するために、
フル稼働状態となり過度の負担で疲労しますので、
自律神経が集まっている首や肩、そして背骨沿いはこりやすいのです。
もう一つ、熱による障害があります。
なぜなら、中枢の脳がある頭は熱に弱いからです。
頭は思考や頭脳労働、ストレスで熱が出やすい部位ですが、
猛暑などの高温環境では頭の中に熱がこもる「うつ熱状態」となります。
これに対して、頭は熱を発散させるシステムを持っています。
ふつう、頭の中に溜まった熱は発汗、呼気、静脈や脳脊髄液、
これらの機能を使って熱を逃がし発散させるのですが、
それでも間に合わない場合は首や肩の表面から熱を発散させます。
うつ熱状態で肩や首に熱がこもった場合は、
関連する筋肉の機能が低下すると同時に、
熱により、その部分にこりを引き起こします。
(夏型の肩こりの症状)
つぎは症状に移りましょう。
夏型の肩こりの症状は、首から肩甲骨まわりや、
首から背骨に沿って背中まで強いこりが発生します。
こる部分に熱感を感じる人も何割かいます。
「背骨の両側がまるで鉄板が入ったように硬い」
「肩甲骨の周りが硬くなり気分が悪い」
「首の根元が寝違えたような感じで張る」など、
人によって多少表現は違いますが、
共通項は首の付け根から背中にかけての強いこり感です。
その結果、関節の動きまで悪くなります。
背筋の場合は、背筋がこると背骨間の関節の動きが悪くなり、
背中が捻りにくくなったり不快感が出たりします。
背筋に触れると、しこりのように硬いこともしばしばあります。
肩甲骨周りのこりでは、肩甲骨を取り巻くように筋肉がこり、
肩甲骨自体の動きが悪くなりますので肩周りが固くなったように感じます。
そして、肩甲骨と首を繋ぐ筋肉にも強い張り感が出ます。
首のこりでは、頭から首の付け根までの強いこり感と、
目の奥やこめかみの奥の鈍痛、ふらつきやめまい、集中力低下、
後頭部から首の不快感などの症状が発生します。
もちろん、上の3つの症状を併せて持っている方もいますし、
2つだけ、1つだけという方もいますが、それは程度差と考えています。
程度が強いほど広範囲の肩こりとして現れるというわけです。
さらに悪化すると、リンパ液の流れが悪くなり、
その範囲の皮膚のすべりも悪くなるので余計にこります。
ここまでくれば、関節、筋肉、皮膚のすべてがこるという状態で、
その範囲はパンパンにこった状態となります。
このタイプの肩こりを解消するには、
自律神経の調整と熱取りがキーワードになります。
次回は『夏型の肩こり対策』です。
【今回のポイント】
夏型の肩こりは熱と自律神経の疲れから起こる。
頑固な肩こり解消法1~40
「所長の引き出しより」
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