〈歩行整体とは〉
歩行整体は歩きながら身体のゆがみを直し、
病気の予防や健康化に役立つ運動療法です。
その方法は歩行用ポールを使う4足歩行と、
ポールなしの2足歩行を使い分けて行います。
前回は『姿勢タイプの肩・首こり』でした。
http://p.tl/IlWK
『頚椎・顎タイプの肩・首こり』第8~10話
http://p.tl/aOuL
●第32話『頚椎・顎タイプの肩・首こりの歩行整体』
(頚椎・顎タイプの肩・首こりとは)
頚椎や顎関節の障害が原因で起こる肩・首こりのことです。
以前は胸郭の障害も加えていましたが、
説明がややこしくなるので便宜上分けることにしました。
このタイプの肩・首こりの具体例は、
・むちうち損傷後、特に慢性化症状としての肩・首こり、
・肩・首の寝違い損傷後に起こる肩・首のこり、
・顎関節症など顎関節の障害にともなう肩・首こり、
・ストレートネック(頚椎カーブの減少症)などです。
※むちうち損傷と歩行整体については解説済み。
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/cat4904734/
・肩や首の寝違い損傷後
偏った姿勢で眠った後などに起こるのが寝違いですが、
ごく軽い症状の場合は、筋肉のケイレンこむら返りなので、
筋肉をゆるめ、しばらくすれば自動的に治ります。
しかし、1日経過しても治らない場合は、
関節のトラブルも発生していると考えてください。
そのほとんどが椎間関節のズレなどのトラブルです。
そして、整復されずに関節のズレが慢性化すると、
常時肩・首こりとして慢性症に移行します。
寝違いによる肩こり
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/2008/09/post-325a.html
・顎関節症など顎関節の障害
顎関節症は、アゴが痛くて口が開けにくくなりますが、
その原因は、不適切な歯科治療や頚椎の椎間関節の障害です。
特に、第3頚椎の椎間関節にズレなどの障害が発生すると、
顎関節に大きな影響を与え、顎関節症をひき起こします。
そして、椎間関節や顎関節の障害が慢性化すると、
それが原因で慢性の肩・首こりとなります。
顎が原因の肩こり
http://kenkokagaku.typepad.jp/blog/2008/09/2-6321.html
・ストレートネック
ストレートネックは頚椎の生理的湾曲が減少した状態をいいます。
うつぶせ寝や高枕、前かがみの姿勢などが原因といわれますが、
ストレートネックになると、首の後ろ側の筋肉が張ります。
そして、慢性の肩・首こりとなるわけですが、
頚椎の椎間関節がしっかりかみ合っていないことが問題で、
それと連動し筋肉も張り、慢性の肩・首こり症となります。
(頚椎・顎タイプと歩行整体)
歩行整体は頚椎・顎タイプの肩・首こりにも有効です。
では、歩行整体についてお話ししましょう。
このタイプの肩・首こりは
首の付け根から上に原因と症状がありますから、
肩から上、首まで効果がある歩行が必要となります。
2足歩行は下半身にはダイレクトに効きますが、
上半身、特に肩から上に効くにはやや効率が悪いので、
この場合は4足歩行の方が理にかなっています。
つまり、ポールを使った4足歩行の方が向いています。
(歩き方のコツ)
寝違いのほとんどは短期間で治りますので問題はありませんが、
顎関節や頚椎のズレ、関節の動きが悪くなる潤滑不全の場合は、
関節のかみ合わせが改善する歩行が必要ですので、
その辺りのところを踏まえながら、
何点か箇条書きで説明します。
・直すためには40分の連続歩行が理想的です。
歩行頻度は週に3回以上行って下さい。
はじめうちは、週に3回程度で休む日を作りましょう。
慣れてくれば、毎日のように行ってもいいですが、
週に3回と毎日行うのでは効果に大差はありません。
・(ポールなし歩行)では、
暑い時期は4足歩行は過酷ですので2足歩行で歩きます。
この場合、肩や首まで効かすためにはコツがあります。
それは腕を振って肩甲骨を動かすことです。
肘を直角以上に曲げ腕の振りを活発にして、
肩甲骨を意識しながら腕を後ろに引いて歩くと、
肩甲骨の動きが良くなって首まで影響を与えます。
・(ポールを使う歩行)では、
このタイプの肩こりに良く効くのが4足歩行です。
4足歩行では手足をリズミカルに使う事が大事です。
しかし、テンポをあまり速くしてはいけません。
余裕を持ったリズムでダイナミックに歩くイメージで歩きます。
それに連動して背骨もゆらぎ矯正されていきますし、
腕の力が加わることで推進力が増しますので、
無理をせず歩幅を広くすることが出来ます。
腕の力でポールを後ろ方向に突くことで身体を前方に押し出し
前に進むぶん歩幅が広がるのです。
歩幅が広がると背骨の前後方向の動きが柔らかくなり、
背骨のカーブが再生されますのでストレートネックも改善します。
次回は「胸郭タイプの肩・首こり」の歩行整体です。
【ポイント】
頚椎・顎タイプの歩行整体は
4足歩行で手足をリズミカルに使い歩幅を広げる。
●歩行整体バックナンバー
http://p.tl/vfDO
